デニッシュパン
「本場のデニッシュパンが食べたくて」
私がコペンハーゲン行きを決めたとき、周りの人に言っていた言葉です。下調べをせずにコペンハーゲン行きを決めてしまったのでそんな知識しかなかったのです。
日本の有名なベーカリーANDERSENの創業者は、欧州視察の際にデンマークで食べたパンにいたく感動し日本にデニッシュを広めたと言います。
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実際、コペンハーゲンの街では美味しそうなデニッシュが並んでいるベーカリーをよく見かけました。
少し話は変わりますが、私はラミントンというケーキが大好きです。ラミントンとはスポンジケーキがチョコレートと刻んだココナッツでコーティングされているオーストラリアのお菓子です。今回、コペンハーゲンのベーカリーではラミントンと見た目がよく似たケーキを見かけました。それでいろんなお店のものを食べてみたのですが、残念。似て非なるものでした。(どなたか日本でラミントンを食べられるところがあったら是非教えてください。)
その他にもベーカリーではパンを買ってみたのですが、期待値が極限まで上がってしまっていたからかこれというものに出会えていませんでした。
今日は食いしん坊な私の、印象に残っているパンのお話。
その日はまだ暗いうちにささっと支度を済ませ、忍者のようにAirbnbのアパートを出ました。冬のコペンハーゲンの日の出は遅く8時になっても街全体がまだ眠っているみたいです。
でもせっかく雪がやんだのだから、散策しないとと思ったのです。
どこを切り取ってもかわいらしい街並み。
景観にマッチする色合いのセブンイレブン。コペンハーゲンの街ではセブンイレブンをよく見かけました。
この時点で歩き回って2時間ほど。体は芯から冷えています。どこか朝ごはんを食べれるところを探します。ただ、この日はクリスマス期間中。どこも閉まっています。
「パトラッシュ……疲れたろう。僕も疲れたんだ。」
そんなときに、一軒灯りのついているお店を発見しました。
店内に入ると可愛らしい店員さんが二人明るく声をかけてくれます。
美味しそうにならぶショーケースのパンの中から、私が英語でも注文できそうなチョコレートクロワッサンを注文しました。
お客さんの出入りはありますが、テイクアウトの方ばかりでこのとき店内で食べているのは私だけでした。
歩く氷の彫刻と化す寸前のところで出会ったあったかいカフェラテとチョコレートクロワッサン。この滞在中に食べたどの食事よりも美味しく感じました。
