明日が楽しみになる日記

おっちょこちょい、人見知り、小心者のこっこが好奇心だけで世界を旅します。

感動の再会

1人で飛行機を乗り継いで旅をしたのはこれが初めてでした。本来ならニュージーランドで国内線を一度乗り継げばよいのですが、私の希望した便は4ヶ月前の時点ですでに満席。ニュージーランド航空のホームページがサジェストしてきた乗換えの便を予約することにしました。成田から香港、香港からオークランドを経由してようやく目的地のウェリントンです。日本から香港に南下しているはずなのに、香港からニュージーランドまでにかかる時間と日本からニュージーランドへの時間はさして変わりません。長い長いフライト。私にできることは唯一英語が聞き取れたシャルドネ(ワイン)を飲み続けることくらいでした。

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ニュージーランド在住の親友あーちゃんがウェリントンの空港までお迎えに来てくれることになっていました。その前の年にあーちゃんは一時帰国していたので、会うのは一年ぶりです。今度は私が会いに行くよと言って決めた旅でした。私は朝早くから迎えに来てくれるあーちゃんをお待たせしてはいけないと、ウェリントンまでの国内線で1Aの座席をゲットしていました。なかなか出てこない手荷物にやきもきして、はやる気持ちを抑えて到着ゲートに向かい、足がもつれそうになりながらゲートを出たところで感涙にむせびながらの再会になることをシュミレーションしていました。

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しかし、再会は思いの外あっけなく訪れました。ウェリントンの空港はおもしろいつくりになっていて、飛行機を降りてすぐのところまでお迎えの人が入ってこられるようになっています。目論見通り一番に飛行機を降りた私は、手荷物受け取りの場所を探してキョロキョロしているところをあーちゃんに捕獲されました。「こっこ、何その前髪ー。」爆笑するあーちゃん。久しぶりの親友との再会の言葉がこれです。私は切りすぎた前髪を撫でながら、えへへと言いました。f:id:ashitagatanoshimi:20190322104201j:image

私にとってニュージーランドを訪れるのはこれが初めてです。けれど、あーちゃんが全ての日程のプランを立てていてくれたので私はガイドブックを買うことも、事前に調べ物をすることもなく身一つで来てしまいました。疲れてるだろうから休んでてという言葉に甘えて、ご飯の支度も全てお任せしてしまいました。日本で料理姿なんて見たこともなかったあーちゃんはすっかりお料理上手に変わっていました。私は日本から永谷園のお茶漬けのもとやら、チャーハンのもと、それにお味噌汁のもとを買い込んで持っていったのですがそれらは今のあーちゃんには不要だったかも知れません。

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滞在中、雨は一度も降りませんでした。日向にいると肌を突き刺すような強い日差しですが、木陰に入るとカーデガンが必要な寒さです。ウェリントンでこんなにいいお天気が続くのは珍しいのよとあーちゃんが言いました。私はこんなにも速く雲が流れる空を初めて見ました。