真逆のふたり

「持つべきものは社交的な友達だ」と思います。私は引っ込み思案で人見知りなので、社交的な友達に誘われてなければ出会わなかった人や行かなかった場所がたくさんあります。余談ですが、私の周りにいる社交的な人というのは共通点があって、違うグループに所属する友達と友達をお気軽に引き合わせようとしてきます。例えば、昔からの幼なじみと社会人になってからのお友達両方を招いてご飯を食べるみたいなことです。そういう場合、招かれた私はホストである社交的なお友達しか知らず、あとの方とは初めまして状態になるのでなかなかハードルが高いです。そんな場面でも自分らしくいられるような人になりたいです。

あーちゃんは私の数少ない親友の一人です。あーちゃんは社交的で表裏がなくてとびきり芯の強い女の子です。私たちは親友ですが、会うのは多くても年に一回ほど。なぜならあーちゃんは遠く離れたニュージーランドにいるからです。ある年、私はあーちゃんに会いにニュージーランドに旅立ちました。4泊6日というタイトな日程。「日本のサラリーマンって大変だね。2週間くらい休みが取れるときにくればいいのに。」とぶつくさ文句を言いながらもあーちゃんは私のために素敵なプランを用意してくれていました。(ちなみにあーちゃんもれっきとした日本人です。)

性格も音楽の趣味も好きな男性のタイプも真逆な私たちです。おまけに今はニュージーランドと日本で真逆の季節を過ごしています。久しぶりの再会を喜びながら、私たちは眠りにつく一秒前まで話に花を咲かせました。私は終始笑いころげながらもあーちゃんの鋭い突っ込みにグサッときたり、はっとさせられたりしました。10代の頃に出会った私たち。年齢を重ねたことと、住む場所が変わって少しずつ互いの価値観が変わっているのを感じて寂しい気持ちにもなりました。

今年はあーちゃんが日本に一時帰国します。きっとまたグサッときたり、寂しい気持ちになるけど、それでも今から会えるのを楽しみにしています。