墾丁 日帰りツアー1
墾丁での2日目、私は民宿の方の計らいで日帰り観光ツアーに参加させてもらうことになりました。迎えが来たと聞いて、慌てて民宿のエントランスに出ていくとグレーのバンの前で民宿のご主人と運転手兼ガイドの金さんが談笑していました。挨拶をして助手席に乗りこみます。民宿のご主人は何かあったら必ず連絡をするようにと言って見送ってくれました。
まずは金さんにツアーの参加費を払います。細かい事情は分からないのですが、昨晩申し込んだときには700台湾ドルだったツアー料金は一晩寝ると500台湾ドルに変わっていました。朝ごはんのときには民宿のご主人から500台湾ドルで大丈夫になったと聞かされていたので民宿の方が交渉してくださったのか、参加人数によって変動するのかもしれません。他の参加者はすでに支払いを終えている様子で、直接現金を手渡していたのは私だけでした。
また車に乗ってすぐ金さんにLINEの連絡先を交換するように言われました。これは、集合場所でうまく落ち合えなかった場合や迷子になった場合に連絡をとる用とのことでした。(結局迷子になることは避けられLINEのやり取りは発生しなかったのですが、万が一のとき用に確かに必要だと思いました。)
この日の参加者は私を含めて7人。宿泊施設が密集するエリアから一番外れに泊まっていた私から順番に他の参加者をピックアップしていきます。このとき、台湾の学校は春休みに入ったところでした。小学生の男の子とお母さんという組み合わせの台湾の家族が2組、厦門からやって来たという中国人のご夫婦が1組に日本からやってきた私です。直前に申し込んだ私でぴったり満員だったので本当にラッキーでした。
全員が揃ったところで金さんがこの日のプランを発表します。1日かけて墾丁の主要な景勝地を巡り最後に夕日を見て解散です。
まず向かったのは台湾の最南端のルックアウトポイントです。
この標識のところで車を降りて、小道を歩いて進みます。
こちらが最南端の海です。
この日が初対面の私たち。金さんがなんとか車中の雰囲気を和らげようとみんなに話しかけます。大人たちがぎこちない空気を醸し出すなか、小学生の男の子たちはゲームの話題ですぐに打ち解けていました。
こちらは、続いて向かった龍磐公園。
台湾最南端に位置する灯台、鵝鑾鼻(ガランビ)。この灯台のことを知ったのは今年に入ってから。こんなに早くこられるとは思っていませんでした。墾丁のお天気は変わりやすく、このときは今にも泣き出しそうな空模様でした。
私は終始緊張していましたが、助手席に座っていたこともあって金さんが話し相手になってくれました。私は翌日には日本に帰るので、「今天是我最後的一天」(今日は私の最後の日です)と言ったら、金さんは「そんなめったなこというもんじゃない」と言いました。
(本当は台湾で過ごす最後の日と言いたかったのですが、これだと今日を最後に死んでしまうみたいな言い方になるみたいです。)
金さん、物騒なことを口走ってすみませんでした。