明日が楽しみになる日記

おっちょこちょい、人見知り、小心者のこっこが好奇心だけで世界を旅します。

旅に出たいと思ったら 1

私はその日、全日空のアプリとにらめっこしていました。ひとたび「旅にでる」という選択肢が頭に浮かんでしまったら、「いや、いくら何でも急すぎるよ」と何度自分に言い聞かせても諦められないような気持ちになっていました。明日からの2泊3日なら予定を空けられそうです。綺麗な景色を見て少しリフレッシュしたら、また前に進む元気が湧いてくる気がしました。「久しぶりに北海道はどうだろう」、「沖縄は学生のときに行ったきりだな」。けれど、さすがに人気の路線。人気の時間帯はのきなみ満席の表示がでていて、残りわずかになった空席はおそろしい高値を表示していました。

次に、近場の海外をSkyscannerで検索してみます。何しろ出発まで時間がない上に、現地での日程もタイトです。東京からの直行便が出ている都市で、さらに調べものをする時間がないことも考慮してこれまでに訪れたことのある都市をピックアップしました。ハノイ、クアラルンプール、シンガポール、台北、バンコク。想像していたとは言え直前の航空券は非常に高く、やっぱり諦めるしかないかなと思いました。

諦め悪く調べ続けていると唯一手がでそうな航空券がありました。翌朝9:30に成田を経ち、帰国便は2日目の日付をまたいだ深夜2:20に現地を経つ香港航空の香港行きのチケットです。香港航空はレガシーキャリアですが、LCCよりも安い金額が表示されていました。当初思い描いていた2泊3日は適いませんが調べた中では一番よいチョイスのように思えてきました。香港を訪れるのはこれが3度目です。

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まぶしい海を臨んで、おいしい飲茶に舌鼓をうって、ビルの夜景を眺めたら元気が出てくるような気がしました。Skyscannerが最安値を示したW.A.Sワールドエアシステムという会社のサイトで決済を終えました。「ふーっ。ついに、やってしまったぜー。」と思ったのも束の間、見知らぬ電話番号からケイタイに着信です。

旅行会社:「先ほどご予約を頂きましたW.A.Sワールドエアシステムの者です。現地での滞在先はお決まりですか。こちらの航空会社は、滞在先を登録する決まりになっておりまして。」

こっこ:「すみません。まだ滞在先予約していないんです。いつまでにご連絡すればよいでしょうか。」

旅行会社:「明朝の出発でございますので、本日の17:00までにご連絡をお願いできますか。」

電話ごしに「この人、宿なしでどうするんだろ」という、おねえさんの戸惑いが伝わってくるような気がしました。お電話を頂いたのが、15時半ころ。あと一時間ほどでホテルを決めなくてはなりません。これまで航空会社に滞在先を申告した経験がなかったので、この展開は予期していませんでした。今までの経験から、Booking.comは直前でも予約が取れていたことから夜寝る前に予約すればいいかなくらいに軽く考えていたのです。

大慌てでホテルを予約し、旅行会社に報告しました。Wifiルータのレンタルもネットの予約は受付を終了している時間だったので、電話で予約を入れました。夜は冷蔵庫の中の日持ちがしなさそうな食材をすべて使い切るべく不思議な組み合わせの献立になりました。

そんな訳で、行ってきました。1泊3日の弾丸香港旅行。事故やケガなく無事に戻ってこれたことは良かったのですが、本当にドタバタでした。出がけにパスポートは忘れそうになるわ、出発の成田空港でリュックサックを紛失するわ、おまけに帰国時には税関で金塊の密輸を疑われるわと盛りだくさんでした。ゆっくりリラックスするという旅ではありませんでしたが、エネルギッシュな香港にパワーをもらって今また前に進めそうな気がしています。

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旅先での様子はまた少しずつご紹介できればと思います。