明日が楽しみになる日記

おっちょこちょい、人見知り、小心者のこっこが好奇心だけで世界を旅します。

Airbnbトラブル!? Part2 奇妙な2人暮らしの巻

次の朝、私はできるだけ音を立てないようにそそくさと家を出ました。2つ目のホームステイ先からはバスで学校に通うのが近いようでした。次々とやってくるバスから目当ての路線に乗って目的地で降りるというのも私にとってはチャレンジでした。

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私は定期券を使って通学していました。ここで言う定期券とは、日本のような区間を決めて購入するものではありません。台北市とその隣の新北市のMRT、バスが30日間乗り放題になるというお得な券のことです。私はひとつ目のホームステイ先にいるときにそのことをホストファミリーに教えてもらって購入していました。台湾の交通カードEasy Cardと料金1280元を駅の窓口で差し出すと、駅員さんも慣れた様子でカードの切り替えを行ってくれました(自動券売機でも購入可能です)。これは私のように観光も楽しみながら1ヶ月以上台北に滞在する人にはかなり助かるアイテムなのではないでしょうか。街の至るところに設置されているレンタサイクルのYoubikeも30分間無料になるので、台北の生活に慣れてきてからは自転車にもよく乗りました。

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少しずつ学校生活にも慣れてきていました。授業の冒頭では、毎日前の日に行った場所や出来事などを先生におもしろおかしく話していました。今日先生に話すのはもちろん、昨日の出来事です。酔っ払って帰ったらカギが開かなくて困った事、香港人のルームメイトが助けてくれたこと、そして何よりホストマザーが行方不明なことを伝えました。先生はそれを聞いて爆笑しながらも「その滞在先、大丈夫?ルームメイトは変なヤツじゃないんでしょうね。今日もホストマザーが帰ってこなかったらホストに連絡してみたら。」とおっしゃいました。私は「今日には帰ってくるってイーウェンが言ってたし大丈夫だと思います。」と言いました。(とは言え、一番気の毒なのはイーウェンです。夜遅くにがちゃがちゃと扉をこじ開けようとする音がして、謎の酔っ払い女が現れたのですから。それは恐怖だったろうと思います。)

 その日帰宅するとリビングには灯りがついていました。ホストマザーが帰って来たのかと思いましたが、そうではないみたいです。食卓には食べかけのご飯が並んでいました。イーウェンの寝室の扉が開いたままになって中の様子が見えたのですが、ベッドの上でイーウェンが死んだように寝ていました。ご飯を食べている途中に力尽きて寝てしまったのでしょうか。昨日イーウェンは今日にはホストマザーは帰ってくると言っていたけど、あれは聞き間違えだったのでしょうか。その日も結局ホストマザーは帰ってきませんでした。

香港人のルームメイトと2人きり。イーウェンは口数の多いタイプではありませんでしたし、私も状況が飲み込めずにいたことと元来の人見知りが災いしてそれほど自分からは話しかけませんでした。朝私が学校に出かけるときにはイーウェンはまだ部屋にいて顔を合わせることはありませんでした。家に帰ってきたときにはイーウェンはリビングで勉強していることもあってそういうときは互いに少し言葉を交わしました。奇妙な2人暮らしが始まりました。ホストマザーはいずこへ?(続く)