台湾プチ留学 ホームステイ生活
台湾で私が最初に滞在したホームステイ先はリタイアしたホストファザーがお子さんが独立して空いたお部屋を貸し出しているリスティングでした。トイレが3つ、バスルームも2つあるという広いご自宅はお掃除の人を雇っているくらい裕福で、Airbnbをしているのは老後の楽しみと国際交流のためでした。(最初はトイレ・バスルームがそんなにあることを知らず、誰かとタイミングが重なるんじゃないかとドキドキしながら過ごしていました(^.^))
ホストマザーは学校に通う私のために毎日8時に朝ごはんを用意して待っていてくれました。いつも日本では朝食にパンを食べているという私のために、食卓にはトースト、ハムエッグ、果物、豆乳、コーヒーが並びました。ホストファザーは色々な会合で不在のことも多く、朝ごはんもホストマザーと二人で食べることが多かったです。
時々、ホストファザーも揃って朝食を食べる日には「こっこさん、今日も勉強一生懸命頑張ってください。」と激励され、私は何だか中学生のときに亡くなったおじいちゃんに言われているような感じがしました。
門限もないというおうちで、朝ごはんの時間を事前に擦り合わせた以外は自由に過ごさせて頂きました。
授業が終わると、お昼は学校近くの食堂で300〜400円くらいの定食を食べる日が多かったです。トンカツ定食。スープはセルフサービスです。
こちらは学生の強い味方。チェーン店の八方雲集。
それから授業の予習復習をして、夜ご飯を食べて帰宅します。
この日はおうどん。
またある日はお粥。
ときには、おやつにスイーツ屋さんに寄り道する日もありました。
大好き白玉。
豆花は好きな具をトッピングします。
ローカルなお店を選べば日々の食費は安く抑えられました。生活費は日本から持ってきた数万円とそれを使い終わってからはクレジットカードの国際キャッシングで都度引き出すようにしました。授業料や週末の旅行代はクレジットカードで納めました。
滞在中、洗濯機も自由に使わせていただきました。バスタオル、フェイスタオルに歯磨きセットまで用意頂き、何にも困ることはありませんでした。
唯一困ったことがあるとすると、私自身のことです。ホームステイが始まったころ、極度の人見知りの私は慣れない生活にホームステイを選んだことを後悔していました。お金がかかってもホテルか貸し切りのAirbnbにすれば良かったなと思っていたものです。だったら何でホームステイを選んだんだよって思われるかと思いますが、中国語を上達させたいという気持ちと少しでも人見知りを克服したいという思いがあったのです。
そんな私にホストファミリーは優しく寄り添ってくれました。私が部屋に引きこもりがちの日には、ホストマザーが「こっこさん、市場で美味しいもの買ってきたのよ。食べない?」と声をかけてくれました。またある日はホストファザーの娘さんがあまり夜市には行ったことのないという私を夜連れ出してくれました。
何よりも毎日「行ってらっしゃい」、「おかえりなさい」と言い合えるのは、日本で独り暮らしをしている私には新鮮で心があたたかくなる瞬間でした。中国語だけの生活も少しずつ慣れてきました。それでも、寝起きは頭が回っていないのか聞き取れなかったりとっさの返事がスムーズに出てこなかったりしました(^_^;)。
私の台湾での生活は心あたたかいホストファミリーのおかげで無事にスタートを切ることができました。