明日が楽しみになる日記

おっちょこちょい、人見知り、小心者のこっこが好奇心だけで世界を旅します。

Airbnbトラブル!? Part3 ホストマザーご帰還の巻

台湾での2軒目のホームステイ先で香港人のルームメイトと奇妙な2人暮らしを送ること数日。ついに、その日はやってきました。自室で中国語の課題をしているところに、リビングから女性の声が聞こえてきました。「ホストマザーだ!」私は、空になったマグカップを持って「たまたまお茶を汲みに来ましたの」という風を装ってリビングに出て行きました。

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リビングではきれいな女性が電話で誰かと会話していました。軽く目で挨拶を交わして私はキッチンに向かいました。すると、キッチンでは知らないおじさんが水道の蛇口を修理していました。おじさんは私に気づいて「君、なんで中国語できるの?」と話しかけてきました。Who are you?このおじさんは誰で、なぜ私が中国語を話せることを知っているのでしょうか。私が戸惑っていると、電話を終えた女性が会話に混ざって来ました。

「ごめんね。ここ数日ナンパンヨーの家に行ってたの。問題なかった?」

ナンパンヨー。Nán péng you。男朋友。私の頭の中でエコーがかかります。つまり、ホストマザーはこの数日間彼氏の家に泊まっていたというわけで、いまキッチンで水道の蛇口をいじっている男性こそがホストマザーの彼氏というわけです。私がAirbnbの予約を入れるときに対応してくれたホスト(ホストマザーの息子)の年齢から考えるとホストマザーは50歳は超えているはずですが、私の目の前に現れたのはとてもスタイリッシュで美しく、さらに可愛らしさも兼ね備えた若々しいママでした。

私がドギマギしながらママとナンパンヨーと会話しているとイーウェンも自室から出てきました。ママはのんきに「こっこ、こちらはイーウェンよ。もう会った?」と聞いてきました。私はママに初日の夜酔っ払って鍵を開けられなかったこと、イーウェンに助けてもらったことを話しました。イーウェンがあの日は大変だったぜみたいな反応をすると、ママは優しく笑って「日本のお家で使ってる鍵とは違うもの、仕方ないわよ。」と慰めてくれました。それから「この家では遠慮なんていらないの、困ったことがあったら何でも言うのよ。冷蔵庫の中のものは何だって食べて大丈夫よ。あとで、お部屋に果物を持っていってあげるわ。」と言いました。どこまでもフレンドリーで、優しいママです。

ママが用意してくれたフルーツ。とっても美味しかったです。f:id:ashitagatanoshimi:20190601183932j:image

何はともあれママが無事に戻ってきて私はほっとしました。その後もママとナンパンヨーは互いの家を行ったり来たりしている様子でした。私がチェックアウトするとき、朝部屋から荷物を持って出るとナンパンヨーが朝ごはんを準備していました。「おい、こっこ。もう行くのかよ。一緒にメシ食おうぜ。」と声をかけて来ました。そこに、シャワーを終えたママがバスローブ姿で登場し、私は気まずさ爆発でした。「そうよ、こっこ。朝ごはん食べていけばいいのに。」というママの誘いを丁重に断って私はおうちを後にしました。最後にナンパンヨーが「こっこ、またいつでも来いよなー」と言ったのが聞こえました。

今回の経験を通じて、Airbnbの個室タイプのお部屋を借りる場合には誰と住むことになるのか等、事前に詳しく確認する必要があるなと思いました。今回に関しては対応してくれたAirbnbホストもママもイーウェンもとてもいい人でしたし、危険な目には何も遭いませんでしたが今後は気をつけようと思います。(完)