明日が楽しみになる日記

おっちょこちょい、人見知り、小心者のこっこが好奇心だけで世界を旅します。

おいしい記憶

オーストラリアに行って絶対に食べようと決めていたものは2つ。それは、フィッシュ&チップスとラミントンです。

フィッシュ&チップスを食べようという私の夢は、オーストラリア到着後の1食目にしてあっさりと叶いました。1泊目のホテルに着いたのはチェックイン時間よりも早い時間帯でした。出迎えてくれたホテルスタッフが、「お部屋の準備ができたら電話しますね。」と言っていたのでホテルの近くでランチにすることにしました。

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どこでランチにしようかなと歩いていて、黒板にフィッシュ&チップスと書いたお店を見つけました。フィッシュ&チップスにビールもしくはソフトドリンクがついて15ドルです。
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こちらのお店、日替わりでスペシャルメニューがあるようで土曜日のこの日はたまたまフィッシュ&チップスの日でした。本格的なピザ釜もあるお店で、いつかピザも食べてみたいなと思いました。レジで注文を終えて好きな席でお料理ができるのを待ちます。暑すぎず、寒くもないちょうどいいお天気で、私はテラス席を選びました。テラス席と言っても屋根もあるので、雨の日も安心です。

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来ましたーーー。夢にまで見たフィッシュ&チップスです。

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IBISという鳥がフィッシュ&チップスを狙ってきます。でも、あえなく店員さんに見つかって追い出されてしまいました。

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ちょうどフィッシュ&チップスを食べ終わるころ、ホテルのスタッフからはお部屋の用意ができたことを告げる電話がありました。

 

滞在中にもう1度食べておきたいと別の日に行ってみたシティのどまんなかのお店。
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このお店は入ると店員さんが1階か、2階かという希望を聞いた上で席に案内してくれました。

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とってもかわいらしいお店です。
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フィッシュ&チップスを食べるという私の夢は無事に達成できました。でも、正直なところ「これじゃないな」と思いました。というのも、今回は私のお店のチョイスがおしゃれすぎでした。(誤解のないように言うと、味もサービスもどちらのお店もよかったです。)

私の記憶の中では、フィッシュ&チップスはこんなおしゃれな食べ物ではないのです。雑然としたお店でテイクアウトのお客さんがひっきりなしに出入りして、揚げたてのフィッシュ&チップスは新聞紙にぐるぐる巻きになって、「枕なの、これ?」って言いたくなるくらいの見た目のものをひょいっと手渡されるのが私にとってのフィッシュ&チップスなのです。

あるとき家族でオーストラリアを車で旅行していたときに、道に迷って、日も暮れて、お腹もすいて、周りにやっているお店もなくて、両親の不安な気持ちを感じ取りました。そんな中、やっと灯りがついたお店を見つけて注文したフィッシュ&チップス。テイクアウトにして狭いモーテルのお部屋で家族みんなで食べました。はりきって旅の計画をたてていた父はちゃんとしたレストランに家族を連れていけなかったことを残念そうにしていけど、私は質素なモーテルに泊まることも夜遅くにフィッシュ&チップスを食べることもとっても嬉しかったなとそんなことを思い出しました。