明日が楽しみになる日記

おっちょこちょい、人見知り、小心者のこっこが好奇心だけで世界を旅します。

趣味はなんですか

今年掲げた目標のひとつに、行動力を上げるということを決めていました。ここ数年、新しいことにチャレンジすることが少なくなっているなと感じていました。行く場所も会う人も馴染みのある安心できるものばかりで、それはそれで心地が良いことだけれど時々自分の世界が狭くなっているような気がしていました。だから、今年は行動力を上げていろんなことに挑戦してみる、そして新しい人と会うと決めました。

新しい人と会うようになると「趣味はなんですか」という質問を受けることが多くなりました。みなさんはこう聞かれたとき、いつもなんて答えていますか。私は、旅行と語学学習と答えることにしています。でも、さらに新しい人はこう聞いてきます。「でも、旅行って行くとしても時々でしょ。普段の週末は何してるの。」と。「週末何してるの」これは、更に難易度の高い質問であります。最近もこの質問を受けて言葉につまってしまいました。

趣味っていうとなんとなく、極めていなければならないみたいな感じがありませんか。私は映画をみることも、音楽を聞くことも、本を読むことも好きですが人に語れるほどのものはありません。一方、人には言えないけど週末の時間を使って好きでやっていることもいくつかあります。このブログを訪れてくださる方は私がちょっと風変わりであることに既にお気づきかと思うので正直に書きます。私の密かな趣味のひとつがBooking.comとSkyscannerのサイトで無限に検索するという遊びです。行ったこともない、もちろんこの先行く予定もない都市を検索してどんなホテルがあるのかとか、どんなルートで日本から行くのかを延々調べては妄想するのです。どちらのサイトも過去に検索した履歴が残るので、検索しっぱなしで予約までを終えていないと「XXXで良いホテルはみつかりましたか?」みたいなアラートが忘れたころに表示されて「なんだっけこれ」となることもあります。

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そんなBooking.comとSkyscannerマニアの私に転機が訪れました。夏休み明け会社に行くと突然社長から呼び出されました。私のいる会社は規模がこじんまりしているので、社長と直接やりとりすることもめずらしくありません。そろそろ試用期間が終わるので、もしかしたらそのことかもしれないなと思い会議室に入って行きました。いつもは、歯切れの良い社長ですがそのときは少し話を切り出しにくそうにしていました。話の要点はこうでした。ご家庭の事情で退職する予定の方がいて、その方のやっていた業務の一部を受け持ってもらうことはできるかという相談でした。退職される方とはフロアは同じですが、部署が異なります。私が入社したときに説明を受けていた業務範囲とは異なることと、業務負担が増えること、そして私が未経験であることから社長はそのことを配慮して切り出しにくそうに話していたのでした。私は少し考えてから「やってみます」と答えました。社長は私がそう答えたことが意外だったみたいで驚きながらも喜んでくれました。どうして私がやってみると答えたのかというとお仕事だからということがまず前提にはありますが、説明された業務はもともと私が転職活動時に興味があり志望していた職種でもあったからです。ただ、その職種は全くの未経験では採用してもらうことが難しく(または、お給料がとっても低くなってしまうので)諦めた内容だったのです。今の会社でなら未経験ながらもやらせてもらえるということは私にとっては大きなチャンスだと思いました。

そして、引き継いだ業務の一部には海外出張者の渡航手配という業務もありました。今まで誰にも話せなかったBooking.comとSkyscannerマニアとしての本領をついに発揮するときが来たのです。もちろん、お仕事ではBooking.comとSkyscannerを使って検索するわけではありませんがそれでもワクワクすることに変わりはありません。それほどしょっちゅうあるわけでないと聞かされていた海外出張のアレンジ業務。私のデビュー戦で任されたミッションは北米とヨーロッパの複数都市を巡る出張者の航空券のアレンジでした。なんともデビュー戦にしてなかなかの難易度であります。これを書いている今、ようやくフライトの目処が立って胸をなでおろしているところです。

もちろん引き継いだ業務は海外出張者の渡航手配だけではなく、今新しく覚えることだらけの毎日に頭から湯気が出そうな日々を過ごしております!