明日が楽しみになる日記

おっちょこちょい、人見知り、小心者のこっこが好奇心だけで世界を旅します。

本当の気持ち

「こっこさん、パスポートの期限は大丈夫ですか」

ある金曜日の夕方、部長は落ち着いた口調でこう聞いてきました。聞けば来月予定されている海外研修のメンバーに選んでいただけたとのこと。「せっかくだから海鮮とか、おいしいものいろいろ食べてきなさい。」部長は茶目っ気たっぷりにそうおっしゃいました。そう、行き先はタイです。

早いもので転職して今の会社で5ヵ月が経とうとしています。そして少し前から自分のチームのお仕事に加えて、退職される方の業務を引き継ぐことになりました。その業務の説明を受けたとき、社長からは「この業務を受けてもらうことになると、当面海外出張は行けなくなると思う」と聞かされていました。業務のフロー上社内にいる必要があるからです。だから、今回の海外出張は全く予期していなかったのです。

私が今のお仕事を選んだのは英語が使えるお仕事だからでした。応募した時点で海外出張もある職種だと知っていましたし、私も機会があったら行ってみたいなという気持ちもありました。でも入ってみて同じチームのメンバーが海外のプロジェクトで難易度の高い業務に携わっているのをみるにつけ、行ってみたいなという好奇心はすっかりしぼんでいました。だから社長から当面海外出張がないと聞かされたときも「今私が海外に行っても、戦力になれないと思います。今はまず力をつける時期だと思うので、海外出張にいけなくても構いません」と言いました。そしてそう答えたことに自分自身納得できていると思っていました。

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もちろん今回は他のチームメンバーみたいに商談をまとめに行くわけでも、海外拠点のメンバーを指導に行くわけでもありません。あくまでも私は研修を受ける立場でそれも本当に短い期間です。それでも今後海外のプロジェクトに関わる上で必要なことを学べる良い第一歩です。部長からお話を聞いたとき、私は努めて冷静に「はい、わかりました」と言いました。けれども心の中では軽快なステップで小躍りしていました。「やっぱりこのお仕事を選んだからには、私も他のチームメンバーみたいに海外のプロジェクトで必要とされたい。」それが自信のなさや自分への言い訳を取り払ったところにある本音なんだと思います。自分の本音に気づいた今、その気持ちに向き合おうと思います。英語のスキルも製品知識もちゃんと身につけて胸をはって「私に行かせてください」って言える自分になりたいです。

というわけで、来月タイに行ってきます!無事に戻って来たら改めて報告させてください。