明日が楽しみになる日記

おっちょこちょい、人見知り、小心者のこっこが好奇心だけで世界を旅します。

はじめての日曜日

月曜日から学校での授業が始まるのに合わせて、私は土曜日のフライトで台湾に来ていました。今日は台湾に来てはじめての日曜日。特に予定はありません。午前中に授業の予習を済ませて、午後は以前から行ってみたかった北投を散策することにしました。
北投は温泉街として有名な街です。1894年にドイツ人によって温泉が発見された後、1895年以降の日本統治時代には台湾の中でも有数の温泉地として発展を遂げました。
新北投の駅からすぐ近くにある新北投公園の噴水。毎時間ごとに噴水が見られるということで近くのベンチに座って時間になるのを待っていました。
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公園の中を散策します。
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少し行くと台北市立図書館北投分館が見えてきました。この建物は、アメリカCNNが選ぶ世界で最も美しい図書館にランクインしたこともあることで知られています。
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休日ということもあり、たくさんの方が図書館の前で写真を撮っていました。図書館の中も見学しましたが、木のぬくもりが感じられるあたたかい空間でした。席が空いていたら少し勉強しようかなとも思っていましたが、あいにく満席でした。
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続いて、温泉博物館に向かいます。こちらは、日本統治時代に公共浴場として建てられた建物です。今は博物館となっていて無料で見学することができます。
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建物中央にある畳ホール。一瞬自分が台湾にいることを忘れてしまいそうになります。
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こうして見ると、改めて日本人は本当に温泉が大好きなんだなと思います。
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そして、台湾の人が日本統治時代の建物を大切に保存してくれていることをとても嬉しくありがたく思います。
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ホームステイ先までの帰り道、新北投駅からは北投駅で1度電車を乗り換えなければなりません。来るときも一人で来たのですから帰り方はもちろんわかっています。でも私はノロノロと北投駅構内を彷徨っていました。本当のことを言うと、まだ慣れないホームステイ先に居づらくてまっすぐ家に帰るのがおっくうだなと思っていたのです。時間つぶしに反対の淡水行きの電車に乗ろうかなと思って電光掲示板を確認していると、「台北駅はこっちよ」とおばさんが声をかけきてホームまで案内してくれました。台湾の人は決して迷子になることを許してくれません。ちょっとでも困ってそうな人や道に迷っていそうな人を見かけると誰かが絶対に声をかけてくれるからです。おばさんはきっと私が台北駅の方向に行くのだろうと思って親切にもホームまで連れて行ってくれたのでした。私は不良少女になることを諦めまっすぐホームステイ先に帰ることにしました。
私はこれまでに何度も台湾で道行く人に助けてもらってきましたが、それは自分が外国人だからなのだと思っていました。明らかに観光客風の外国人だからみんなが放っておけずに声をかけるのだと、そう思っていました。けれど、今回1ヶ月滞在してみて台湾人が台湾人に道を教える姿もよく目にしました。それも道に迷っている人が声をかけるよりも先に道ゆく人が「どこ行くの?」と声をかけるのです。そう、台湾では迷子になることは難しいのです。